ラストサムライ
いつも山吹をご利用頂き誠にありがとうございます。
玄関の扉を引き、一人の男性が入ってきた。
『一人です、メニューを見せて下さい』
あまりの上手と丁寧さにびっくりしたのは、
彼が外国人だったからである。
カウンターを奨めると、慣れた感じで腰掛け、
ビールを頼み『はな御膳』を注文した。
店内は賑やかで私達も走り回っていた…
一人のお客様はとても気になり、時々様子伺いをするのだが、何故か違和感なく見えたのは、在京都20年の親日だからかも知れないと後で思った。
二日後、再び彼が来た。
私には余り話しかけない彼は、大学生のS子とは気が合うようでいろいろ質問をしている。
なるほど…☆
京都の大学(立命館や京都女子大学等)で講師をしているそうだ…、若い学生は子供のようなもの。
ところで彼はネットや情報誌を頼りに移動をしているらしいけれど誇大広告や情報の古さには納得していないらしい…。
山吹も許容範囲の最大の背伸びをして精進しているけれど、
やっぱり食材の偽装は当然としても、
見知らぬ町へ訪ねる人達に安心と安全を届けて行く事の重要性をあらためて痛感した一日。
帰り際に和紙でつくった彼の名刺には龍か虎か…?東山にかかる朧月が描かれていた。
まさしくジャパネスク
彼の名は
Joseph Cronin
また会いたい人です。